稽古内容
体捌型(単独、相対)、組型(初伝前76本、初伝70本、中伝30本、・・)、自由教習(円形自由取り、返し技自由取り)、試合教習など
組型
:対象者:組型
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:白帯相当:初伝前4箇条
:初段位相当:初伝10箇条(前半)
:弐段位相当:初伝10箇条(後半)
:参段位相当:中伝5箇条(前半)
:四段位相当:中伝5箇条(後半)
:五段位相当(または指導員):上伝(未開示)
:六段位相当(または指導員):上伝(未開示)
:七段位相当(または師範代): ・
:八段位相当(または師範): ・
・ ・
備考
体づくり(体捌き、受身、膝行などの基本動作の反復稽古)から入り、技の組型(条内の基本技、応用技、対武器技、返し技、武器技、条外の二段掛け、円形掛かり稽古という具合に型を形にしていく反復稽古)、自由教習(乱取)へと進んでいきます。
技の組型は事の起こりから残心までの一連の要素が含まれたものですが、初伝前の初めのうちは、極め(投げ、固め、絞め、斬り、突き、打ち、蹴り)方よりも相対での体捌き(イナし崩しのための体づくり)として、ゆっくりと大きな動作で要点(口伝)を意識して反復していくため、初心者や女性でも無理なく学習(文武両輪の習慣づくり)をはじめられます。
初伝に入り、丁寧な固い稽古で技法(崩しと極め)を反復することで、習熟するにつれ自由度(応用性)の高い、芯のある柔らかい動き(速さ、激しさ、厳しさに対応できる動き)を可能にして行きます(固→流、開展→緊湊)。限定された条件の中ではあるものの、本気の攻撃に対して技をかけることができるよう(型を形骸化させぬよう)徐々に技に魂を吹き込んで行きます。
当流の教程には、アウトプットを重視した試合教習や実戦に繋がる乱取(平井稔範士から鍋田開智師範に直伝された円乱取り)もありますが、型を徹底的に学習した後(段階的な教習を経た中伝の終盤以降)に行うやり方を採用しています(試合や乱取りをむやみやたらに行うことはなく、また4〜6年間の在学中に行うこともほぼありません)。
なお、組型(組形)については、数が多く難易度も異なるため、指導の便宜上、目安としての対象者(段位相当)を設けていますが、必ずしもこれに従うものではないため、意欲に応じて様々な技法を学習(チャレンジ)することができます。型稽古から自由教習への段階的な稽古(インプット、アウトプット、フィードバック、フィードフォワードの反復)により、自在に技を産み出せる(臨機応変に崩しと極めを繰り出せる)身心を練り上げて行きます。
鍋田開智師範による組型の模範演武(その1)
鍋田開智師範による組型の模範演武(その2)
鍋田開智師範による組型の模範演武(その3)